創作に限らないが「もうちょっと練習してから」という言い訳をする人がいる。
実際、若かりし筆者もそういうタイプだった。
だからこそ言えるが、そういう思考は前に進まず同じ所をグルグルと回る。
つまり、練習という域から抜けることができない。
逆に、まったく出来ないレベルから「ゴミでもカスでもいいから本番として世に出す」ということをすると、その時点ですでに本番なのである。
経営者には走りながら考えるという人がいるが、そういう人達が成功しやすいのは「とりあえずいますぐ戦場(本番)に行く」という自覚があるからだ。
これを相場など金を賭ける場所でやると人によっては財産を失う。
しかし、作品を作って売るなどの手軽な方向でやるなら思わぬ収穫を得ることがある。
「こんなもの売っていいのだろうか?」と心配する必要はない。
インディーズバンドや地下アイドルはメジャーで活躍する人達と比較すれば、だいぶクオリティは下がる(人達もいる)が、しっかりとファンがいてお金も動いている。
そこからメジャーレベルに行けるとしたら一握りだろうが、そもそも「もっと上手になってから」とか思ってたらそんな事を思う間もなく人生が終わる。
クオリティや技術が低くて周囲から何か言われる恥ずかしさよりも、年老いてからする後悔話のほうがずっと恥ずかしいのである。