へのへのもへじ

偉そうに思う事を書くだけ

「陰謀論を言う人」ではなく「陰謀論だと決めつける人」に注意すべき理由

昨今、政府やグローバル企業への不信感が募り、世の中はこれまで以上に分断が進んだ。

 

それと同時に急上昇ワードとして浸透したのが「陰謀論」や「陰謀論者」という言葉だ。

 

ここで一度、陰謀という言葉を正しく理解しておく。

 

いん‐ぼう【陰謀/隠謀】

 ひそかにたくらむ悪事。また、そのたくらみ。「―を企てる」「―に加担する」
 法律で、二人以上の者が一定の犯行行為について計画・相談すること。
[類語]策略計略作戦謀略はかりごと企み画策策動術策権謀謀計奸策詭計深謀遠謀深慮悪だくみわな機略

陰謀(いんぼう)とは? 意味や使い方 - コトバンク

 

学校などであるグループが「あいつ調子こいててウザイから、わざと窃盗事件でも起こしてあいつに罪をなすり付けようぜ!」みたいな企てをするといったことである。

 

陰謀というものは私たちの日常の至る所に腐るほど生まれては消えている。

 

 

◾️すぐ陰謀論だと決めつける人間に注意すべき理由

陰謀論は正しく言えば「陰謀かもしれないし、陰謀じゃないかもしれない論」である。

 

つまり「どうあがいても一般人にはわからない」が大前提であり、その上で実際に起きている事象をもとに「その可能性もある」と突き詰めていく内容が大半。

 

 

突き詰めた結果何が得られるか?というと個々人の解釈によるが、これは将棋やチェスでいう「数パターンの⚪︎手先を読む」という行為に近しい。

 

非現実的であろうが、その可能性を持っておくという姿勢は研究者的・哲学者的であり、未来の選択肢を広げることにつながるのが言うまでもない。

 

 

それを「そんなの陰謀論だ」と切り捨てる人間は端的に自分の受け入れたくない内容を否定しているだけに過ぎない。

 

 

あるいは下記の可能性が考えられる。

 

  1. その(陰謀論と呼ばれる)言説がまかり通ると困る人間
  2. 特定の誰かを馬鹿にすることで自分が優位であると思いたい人間

 

TwitterなどSNSでは後者(2)が目立つが、後者(2)に属する人間は大体前者(1)のフォロワーであり、彼らの主張を後ろ盾にしている構図がある。

 

 

陰謀論者だとレッテルを貼られた著名人は常々「誤情報やデマで人々を不安に陥れたり、それによりビジネスを行っている」と非難される。

 

 

しかし、世の中のあらゆる情報が本当かどうかわからない時点でそれが誤情報やデマである確証も取れないのが事実である。

 

多くの人間は「国や政府が言っているから正しい」「医者や教授が言っているから本当だ」と権威的な部分を真偽の判断材料にする。

 

しかし、このような判断基準がいかに致命的であるかは歴史が証明している。

色々あるが、過去の薬害(特にサリドマイド薬害)を取り上げる。

 

五八年一月、日本でも睡眠薬「イソミン」として、「妊婦や小児が安心して飲める安全無害な薬」と宣伝され、医療用医薬品のほか大衆薬としても販売されました。
 やがて世界各地で手足や耳などに奇形をもった子どもたちが次々と生まれました。
 六一年一一月、小児科医で人類遺伝学者の西ドイツのレンツ博士は、新しいタイプの奇形の子どもたちとサリドマイドとの因果関係の疑いを小児科学会で警告しました(レンツ警告)。
 一〇日後、ヨーロッパでは、薬の製造・販売が中止され、回収が始まりましたが、厚生省(当時)は、レンツ警告に「科学的な根拠がない」として何ら対策を講ずることなく、別の一社にも製造承認を与えました。大日本製薬(現大日本住友製薬)は宣伝の主力を睡眠薬から胃腸薬に変えて販売を継続しました。

 

未来へ伝え続ける サリドマイド薬害被害の実相 公益社団法人いしずえ理事長 佐藤嗣道さんに聞く 薬のリスク管理 医療従事者がキーパーソン – 全日本民医連

 

「妊婦や小児が安心して飲める安全無害な薬」と宣伝したのも、レンツ警告に「科学的な根拠がない」としたのもいわゆる専門家や権威のある人間達だろう。

 

当時もサリドマイドの安全性を疑問視した人々は「頭のおかしい陰謀論者」として一部から相当非難されたことは想像に容易い。

 

 

メディアや一部専門家は、薬という商品の一大キャンペーンのために金を貰っている。金銭を受け取り宣伝する側である以上、売れなくなるような内容は口が裂けても言えないのは常識である。

 

これを陰謀論だと言う輩がいるならもう宇宙人か何かだろう。

商売に関わったことがないのか?と問いたい。

 

かといって「だから政府や国や権威を信じるな」といいたい訳でもない。

別に発表された薬が良いものであれば、万事丸く収まり不満の声など増えようがないのだから。

 

筆者が指摘したいのは「問題の原因がそれである可能性があるにも関わらず、陰謀論だのデマだのといつまでも可能性を認めない人間の性根のクズさ」である。

 

 

昨今のなんとかウイルスの注射もそうだが、本当にまともな薬品ならこれほどまで反発は増えないのだ。じゃなければ被害者の会などできない。

 

ドラッグストアにある風邪薬(総合感冒薬)も一定割合で副作用を引き起こし重篤化する人もいるというが、被害者の会などないだろう。

 

 

 

◾️陰謀論とされる言説は「推理・推測」である故、こじつけも存在する。

そして、その「推理・推測」は個々人の知識量や情報の取捨選択、端的に言えば知的レベルでかなり差が出る。

 

陰謀論者とレッテルを貼る人間の多くは最低ラインの事例をサンプルして相手を攻撃する傾向にある。

 

つまり「こじつけレベルの主張」を引っ張りだし「見よ!これが陰謀論者の愚かさだ!」とするのが彼らの常套手段である。

 

これはテレビなどマスメディア、あるいはYoutuberなども利用する手口であり、わざと「キチガイの戯言レベル」の主張を拾ってきては専門家などに論破させて「ネットには誤情報が溢れています。騙されないように注意しましょう」と啓蒙するといった具合だ。

 

このような本質から外れた行為は今や「特定思想を支持する人間の前で、敵対する相手を公開処刑(論破)して満足感を与え、さらに強く支持してもらうエンタメ」と化している。

 

エンタメを提供する側から見れば、高度なデータを使った合理的な言説は論破しにくいため、陰謀論レッテルを貼るのが困難だ。

 

故に「キチガイの戯言」を引っ張りだせば知能レベルの低い人間でも簡単に論破できてエンタメを提供できると言える。

 

可能性を考え、その中で最善の判断を下すというより「自分の信じたいことを肯定し続けてくれるモノ・ヒト・コトに傾倒する」のが人類のトレンドらしい。

 

 

◾️「陰謀論だと決めつける人」のレベルを知る方法

純粋に「確かなデータや事象を元に組まれたレベルの高い言説に反論できているか?」という点でわかる。

 

 

9割は極めて感情的に「詳細な解説を伴わない陰謀論認定のみで終わる」という傾向にあるからだ。要するにSNSにはびこる「陰謀論乙www」みたいな輩のことである。

 

SNSのみならずYoutubeのコメント欄にも「陰謀論者だらけで地獄」なんていうバカの一つ覚えコメントを書いてる輩がいるが、まともな議論ができない事を自ら証明しているようなものだ。

 

SNSのプロフィールに「陰謀論は嫌い」などと書いてる人間も考える事を放棄したただの愚かな権威主義者だ。

そういう奴に限って詐欺師に騙されると自分の愚かさを認めず、徹底的に被害者ヅラする傾向にあるから覚えておくとよい。

 

 

他人に投げかける陰謀論陰謀論者という言葉は考える知能がない人たちにも「優越感を与え、勝った気分にさせる魔法の言葉」でもある。

 

 

あるいは自分よりも上位の権威や論文を持ち出し「ここがこうだと言ってます。だからデマです。」で終わる。こういう人間も信用レベルは低い。

 

 

レベルの高い言説に反論>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>権威に右ならえ奴>>>>SNS陰謀論認定奴

 

 

 

 

 

陰謀論だと決めつける人」には注意されたし。

 

 

筆者が見てきた「頭の良いまともな人間」はむしろ陰謀論陰謀論者という言葉を全く使わない。

彼らは小さな可能性も考慮して最善の手を打とうとするからだ。

 

加えて、もしその小さな可能性が正解だと判明したとき、手のひらを返すのがとてつもなく大変だと知っているからでもある。

 

散々他人の主張を陰謀論だの罵っておきながら、いざそれが本当だったと世間に知れたら?

 

世間の認識が逆転した世界では、レッテルを貼っていた自らがデマや誤情報を振り撒いていた側に転落するのだ。

 

その後は大変だ。レッテル貼りで優越感を得たい愚かな信者を引き連れてどこまでも主義主張を変えられないステージへと突入する。

 

手のひらを返せば信者は被害者ヅラして「騙された!寝返るのか!責任とれ!」などと攻撃してくるだろう。それが他人にレッテルを貼って信者を集めたツケである。

 

 

 

世の「陰謀論だと決めつける人」をしばらく見守り続けてみるといい。

 

虚勢をはってる間はいい。

 

世の見解が覆ったとき、手のひら返すタイミングも誤りを認める度胸もない、ただの滑稽な生き物に成り下がる。