へのへのもへじ

偉そうに思う事を書くだけ

安易に理屈屋の話を信じると痛い目に遭う

最近「街録ch」というYotubeチャンネルを見た。

某巨大掲示板の創設者を取り上げていた回だったが、終盤のほうで笑ってしまった。

 

政治に関する質問に際しての回答だ。

 

頭が悪い人が多数派なので仕方ないよねって感じですかね。

 

この回答に対し「半ば諦めてる感じですか?」と尋ねたインタビュアーへの例え話が秀逸だ。

 

49:05の箇所を埋めこんだので見てみてほしい。

 

 

 

日本人の8割ぐらいは新型コロナのワクチンを打っていると思うんですけど、それでも2割ぐらいは「ワクチン打つと死ぬ」とか言ってる人がまだいるじゃないですか。

 

この結論として

 

頭の悪い人にはどれだけ情報があっても正しい判断ができないっていう

なので新しい技術に関していくと、より知識が複雑だし、新しいことなので知ってる人が居ないので、大衆が間違える事は起きがちなんだろうなと思います

 

と述べている。

 

 

矛盾する点は下記だ。

  1. 政治の話の流れの頭で「頭が悪い人が多数派である」と前提を置いた。
  2. その例え話として「8割の人間が正しい行為をした。それでも2割の頭が悪い人がいる」と言っている
  3. 締めくくりに「新しい技術は知っている人が少ないので(モノを知らない)大衆は間違えがちだ」と言っている

ここで「8割の人間(=大衆であり多数派)はワクチンを打った=正しいことをした」として述べているのが他と大きく矛盾している。

 

「頭が悪い人が多数派である」という主張を補強するための例え話であるのだから「国民の8割が打ったワクチンもメディアに踊らされただけだった」というような結論じゃなければ主張の補強になっていない。

 

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ちなみにワクチン接種の有無やワクチン自体の良し悪しがどうかという話はしていない。そこには触れない。

感情的な人間はここで彼を否定されている事と相まって「反ワクかよ」などと反射的に拒絶するかもしれないが、そういう話の筋もわからない低脳はお呼びではない。

 

むしろよくここまで文章を読めて偉いもんだと感心する。

ここまでの話の筋がわかる方はぜひ続きも拝見していただきたい。

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この3つに分割できる主張で、真ん中のワクチン部分だけが明確に他と矛盾し筋を通せていない。

まともに話を解釈できる人が聞くとここだけ猛烈な矛盾を感じる。

 

この矛盾に理屈屋で売ってる本人が気づかない訳ないので、3番の主張でサンドイッチしてなんとなく有耶無耶にしているのがみて取れる。

 

 

 

 

筆者個人の解釈としては「私怨だろうか?SNSなどで(ワクチンについて)相当言いくるめられて嫌な思いをしたからこういう場でどうにか憂さ晴らしをしたかったか?」としか思えない。

彼はキャラクターとして「冷静で無欲で合理的」を演じてはいるが、所詮は私たちと同じ人間である。

 

 

主張の中には理屈が通るモノも多く、多様な視点を得るきっかけにもなるが、あまり盲目的に彼のロジックを模倣するとそれこそ彼の言う「頭の悪い人」に近づくだろう。

 

 

 

ちなみに先ほどの動画は前編で、後編でも下記のような主張があった。

 

多数派の人たちが知識をアップデートしない国なので

知識をアップデートしないのが日本の特徴なので

 

改めて先ほどの主張と比べるとやはり「人類に初めて使う最先端mRNAワクチンを我先にと接種しに行った大多数の日本人は本当に知識をアップデートしない国か?」という疑問に当たるだろう。

 

2割の国民はmRNAを懐疑しただろうが、彼らは少数派だから関係ない。

 

 

ここまで読んでこう思う人もいるかもしれない。

いや、今振り返れば「大衆がメディアの出す情報に上手いこと煽られて打ちにいったのが8割」だろ。と。

 

 

であるならば、日本国民の大多数は「メディアコントロールさえ秀逸なら容易く知識をアップデートするし、それが正しいことだと信じて疑わない」ということになる。

 

彼はこのこともすでにわかっているハズだが、哀愁漂うこのインタビューではそこは伏せるらしい。

 

今はメディアに引っ張りだこなせいだからかは知らないが。

 

 

 

彼のことが大好きで盲信する人達は日本国民の中でも「自分は頭の悪い多数側ではない。彼のフォロワーであるのだから優秀に違いない」という妄想さえ抱いているだろう。(ビジネス系タレントの信者は大体そうだ)

 

Youtubeのおかげで小学生・中学生・高校生・大学生さえもが「ビジネス系タレント」のセルフブランディングという布教にハマり信者と化している。

 

論理的思考ができる一定数は彼らの"スマート屁理屈"に「なんかおかしくね?」と気付くだろうが、てんでわからずにずっと信者を続け、あげく模倣に走ってしまったらもう手が付けられない。

 

 

 

人間誰しも「人に言えないこと」がある。これは家族間や友人間でもあるだろう。

 

さらにビジネスとなれば隠し事がない訳がない。

知名度のあるインフルエンサーは100%「誰かや何処かの思惑に迎合したり、配慮して行動している」と考えるべきだ。そうして自分の地位や食い扶持を維持している。

 

どこにも属さず言いたい放題やりたい放題やってると多方面に敵を作り潰される。

 

ヤクザや暴力団、半グレも後ろ盾となる組織がいることで「その組織を裏切らない限り組織の庇護下に入れる」というメリットがあるから、下っ端のチンピラもデカいツラして行動できる訳だ。

 

メディアに出てる人間という時点で「メディアに都合の悪いことは言わない、台本ありきで自由人を演じる演者」でしかない。

 

 

hiroyuke.com

 

しかし、筆者は主張したい。

 

「感情ではなく、論理的に彼を信じ過ぎてはいけないと結論付けられることが多数側に入らない唯一の条件だ」と。