2023年はお絵描きAIが人間を駆逐し始めた節目の年になるだろう。
あまりに侵食スピードが速いためイラストプラットフォームはAIイラストの投稿を禁止するなどの措置を取ってはいるが、この波を止めることは難しいと予測する。
これから絵師はどうなるのか。個人的な推測を書いてみようと思う。(あくまで私の予想だから他の見解とは大きく異なる可能性があることをご留意)
あと思いついたまま書いてるので色々バラバラしているが、刺さる所があれば今後の指針にどうぞ。
ちなみに筆者はAI絵については「好ましくはないが止められないので文句を言っていても仕方がない」というスタンスだ。
これは医療や兵器開発が止まらないのと同様であり、止まらない分野はいずれ統合し、そして形を変え拡散していく。
AIは今後医療や兵器の分野で活躍するのだろう。
また、現状AIが明確に作れない価値というのも存在している。
◼️アダルトイラストのメインストリームは今後完全にAIが支配できそうな勢い
イラストでもエロ分野の支持は熱く、特にネット販売が浸透した頃からうまく乗れば年収数百万〜1千万オーバーと生活に事欠かない程度の売り上げを叩き出すことが可能だった。
同人という建前で版権モノ(既存のアニメや漫画のキャラ)を扱えばファン獲得も容易だ。
(もはやファンアートや”グレー”は言い訳に過ぎずただの著作権侵害ではあるが。(拡散の利益を鑑みて沈黙している権利者もいる))
近年だとFanboxやfantia、Patreonなどで月額課金してくれるファンを全世界から集めれば安定収入を得る事もできた。
しかし、これらのイラストビジネスは今後AIによる柔軟かつスピーディーなイラスト生成により破綻・駆逐されていくと思われる。
特にアダルトイラストは書き込みの精密さなどより「顔が良くて陰部が見える」という2点だけ満たされれば良いので顕著にAIが侵食していくだろう。
今後、下記のような環境がさらに増えていく。
- AI生成プラットフォームを有料化して(環境構築スキルのない一般人に)使わせるビジネスの登場
- 個人でローカルにAI生成環境を構築するハードルが年々下がる(今は高性能GPUを搭載したPCやプログラミング言語の一部理解が必要)
- それらを教える人物や教材の登場(AIイラスト関連書籍やYoutuber、ブロガーなどによる技術情報共有)
- AI生成画像で商品やグッズを作り販売、無料素材サイトなどもAI生成画像で埋め尽くされていく。
すでに現実化しているモノもあるが、これらにより低コストで一定水準の品質とスピードを得られるようになると人間の絵師に依頼する理由は限られてくる。
版権キャラクターのアダルトイラスト見たさに月額課金してくれていたユーザーも「自分で作れる or 好きなイラストを自在に入手できる環境がある」ならいつまでも繋ぎ止めておくことはできないだろう。
一部の異常性癖向けイラストなどはそもそも競合が少ない故にAIの支配を受けにくいかもしれない(・・・それも侵食されるか?)
ココナラ等で盛んな萌えイラスト制作の需要もAIイラストで徐々に減少していく可能性はある。
しかしヤフオクやフリマサイトで版権キャラモノのAI絵がポスターやデスクマットなどとして大量に売られているのは問題だ。
ヤフオクは昔から著作権侵害を(知ってて)放置しがちだが、さすがにアニメ業界が動かないとこれは酷い有様であると言える。
(AliExpressなど中国のコピー品もひどいが、日本国内の事案は早急に摘発すべきだと思う)
◼️「私である理由」を作れるなら仕事は奪われない
現状「AI絵は魅力がない」だとか「AI絵は細部が全然ダメ」などの指摘もあるし、それは一理あり彼ら開発側の課題となっている。
しかし、魅力は個人の感性によるうえ、細部の処理は今後確実に品質が上がると予測できる。
反面、SNSでは絵師による「反AIイラスト」みたいな流れもあるし、その気持ちもよくわかる。
だが「AI絵の排除」と「自身の手描き絵が評価される」は全く関係ない。ここを履き違えると作家人生酷いことになる。
仮にお望み通り生成AIが排除されたとしても、仕事がジャンジャンきて忙しいのは「AIなんかより魅力のある絵師」だけである。
そんな絵師もおらず、AIが完全にイラスト産業を支配したなら「イラストはその程度の産業」ということである。
そんなことを言えば怒る人もいそうだが、逆に問いたい。
「あなたは過去、機械化によって泣く泣く職を失った産業をどれだけ知っている?」と。
昔は筆を作る職人がいた。機械化の波でほぼ駆逐された。(まだ少しいるけど)
私たちが文具店や100均一で買う筆などは基本的に機械を用いた大量生産品だ。
なんなら今はスタイラスペンで太さもタッチも自由自在、複数のペンを持つ必要すらない。
大量の犠牲の上にできた製品を愛用してるくせに、自分の仕事が奪われるときだけ文句言うのか?興味のない産業は機械化になって途絶えそうでも文句言うどころか喜んでコスパだのなんだの言うくせに。
そう言われてもしょうがないのが現代人だ。上から眺めたらいかに自分勝手かがわかる。
ちなみに元週刊連載漫画家のペガサスハイド氏は自身の動画のコメント欄でこのように述べている。
「AIが出てきたことで、イラストレーターの仕事がなくなることや、自分の絵の価値がなくなると思っているイラストレーターをどう思いますか?」というご質問が届いています。ありがとうございます。はい、AIが出てきたことで仕事がなくなったり、価値がなくなるイラストレーターは、そこまでの力しかなかったということだと思います。本当に素晴らしい世界観をお持ちの方であれば、AIが出てこようがファンは離れないと思いますし、仕事もなくならないはずです。(以下略)
同じように考える絵師や漫画家は他にも数多くいるだろう。
彼らにとっては反AI思想をこじらせた絵師が勝手に脱落していく様子をみて希望を感じるかもしれない。
◼️「AIは絵師の敵」と短絡的になる前に考えるべきこと
AIにおいて当たり前のように言われている「仕事奪う説」にばかり気を向ける前に、今も昔も「絵師の敵は絵師」であることを考えないのはおかしい。
(敵という表現は攻撃的過ぎるので「ライバル(競合)」の方が適当か)
一旦AIを抜きにして「いらすとや」という存在を考えてほしい。
見方によっては、あれほど使い勝手の良いフリー素材を作り世の中を席巻して潜在的にイラストレーターの仕事を奪った存在はないと言えるだろう。
いらすとやは人力ではあるが、フリー素材という概念はつまるところ「オーダーメイドでやんの超コスパ悪いから汎用性のある作風でパターンを作ってそれで満足するライト層を掻っ攫おう」という思想である。
そもそもフリー素材を選ぶ人間(企業)は予算がないのだ。潤沢な予算があるなら「誰か尖った作家にでも頼もうか?」という景気の良い話も出てくる。
よく「絵師は買い叩かれ過ぎている!値段を上げるべきだ!」とSNSで騒ぐ絵師がいるが、極めて何もわかっていない短絡的で自分勝手な思想だ。
現状、潜在顧客から価値を感じられていない底辺絵師が一斉にそんなことをしたら、潜在顧客の大半はますますフリー素材や生成AIに活路を見出すようになるだろう。
ただただ底辺絵師の一掃が進む。「そうだよな、イラストの値段ってこれが正当な対価だよな」と皆が改心するなんて夢のまた夢である。あり得ない。
「じゃあ安く買い叩かれろというのか?」という反発も出そうだが、そもそも憧れをエサにした職業はどれも「やりがい搾取がデフォ」という運命だ。
何を今更な事をほざいているのか?という話でしかない。若い子なら仕方がないが。
- 美容師
- 声優
- 音楽
- アイドル
- 絵師
- デザイナー
なりたい人が多くいる職業ほど(裏道を見つけない限り)一部の人間しか儲からない。あとは趣味でコツコツやるか自分なりに見切りをつけてフェードアウトするかくらいだ。
言っておくが筆者もまた若手の頃に散々買い叩かれた側だ。何度も足元見られて辛い思いをした経験を根拠に言っている。
つまり大御所になれない大半の絵師は「値段が手頃なら絵師に発注したいけど、予算もないしフリー素材使うか」と悩みあぐねている潜在顧客を狙って狩りに行くほかない。
その間に実力をつけたり、ジャンプアップできそうな機会を虎視眈々と待つのだ。
最初から予算などかけられない層は真っ先にフリー素材に走る。
予算もなくフリー素材で満足できない層はAIに活路を見出すだろうが、そこで絵師が「生成AI使うの反対!仕事を奪うな!」と騒いだところで「でもお前らネームバリューもなけりゃ絵も満足に上げてこないくせに見積もりだけは一丁前じゃん」と反感を買って終わりである。
「あんたへの発注にその金額払うならフォロワー⚪︎⚪︎万人で絵も上手い神絵師さんに発注しますわ」という話になって試合終了である。
これが「富める者はますます富む」の構図である。
多少辛辣に書いたが、実は筆者も若い頃は「安く買い叩かれるのはおかしい!値段を上げるべきだ!」と思っていた側だった。
でもそれはとんだ勘違いであり、ネームバリューも実力もない愚か者の戯言でしかないと結構いい歳になってから気づいたのである。
以上「生成AIがいようがいまいが関係ないけど確かに存在する事実」である。
そもそも、美味しくて健康的な地元農家の300円平飼い卵が近くにあるのに視界にも入れず、ただただ安い100円そこらのケージ買い卵を選ぶ日本人が9割である。
日本人は長らく貧乏根性が極まっており、他者の発展のために身銭を切ろうという精神がほとんど残ってない。
これはAI以前の問題であり、話題性のある生成AIでこの問題は隠されているようにも感じる。
ーーーーー
もっとも、AIによって「練習しなくても美麗な絵が自分で生成できる」というのは(絵に興味を持ちながら何もできなかった人にとって)明らかに価値なので衰退することはなさそうだ。
むしろ「それが当たり前」の水準まで押し上げられる可能性が高い。
絵師にとっては評価を得るハードルが高くなったかもしれないが「単純な技術力のアピールでは自慢にならない時代」なのだと思えば、どこに軸足を置くべきかが見えてくる。
現状AIにとって厳しい事は今後の人間の活路でもある。
- AIは展開を作れない(時代背景や時事ニュースを即興的に盛り込んだストーリーや、絶妙な風刺・ブラックジョークのような何らかの共通認識をもとにした展開)
AIでもストーリーは作れるという話はあるが、私個人としては漫画家はまだまだAI侵攻を防ぐことが可能であると言える。
実際、AIが描いた「サイバーパンク桃太郎」という漫画があるが、あのどのコマも顔ばかりでお粗末な仕上がりを見れば「まだ漫画家は大丈夫だな」と思えるであろう。
(この作品はAIで描いたという話題性を売りたいのであって、中身で勝負している訳ではないだろう)
と考えた時、筆者個人の印象ではあるが「”一枚絵のイラスト”という土俵だとAIの学習能力とどこまで戦えるだろうか?」という疑問もある。
◼️AI生成はコスパ以外の社会的価値が(現状)つかない問題
そもそもあらゆる作家には作品と共にブランド的価値がつく。(ある程度有名であればの話だが)
つまり「このアーティストに作ってもらった」という話題性まではAIには作れない。
となると、AIでそのアーティストと似たものを生成しても「そのアーティストが抱えるファンから波及する影響力の恩恵」を全く得られないので発注側としては「(安上がりかもしれないが)本当にそれでいいのか?」という話にもなってくる。
イラストを発注する側もビジネスであるなら、費用対効果を考えなければならない。
ここぞという時にAI生成イラストで済ませても「費用がほぼかからない」以外の恩恵がないのだ。
そう考えると、生成AIはとことんフリー素材をメインに蓄積するようになり「予算がない人・数を撃ちたい場合の選択肢」としかならないようにも思える。
イラストACのようにサイトに広告付けたりメンバーシップをつけたビジネスモデルに収束しそうだ。
予算がある人は作品もさることながら、個人絵師が持つ影響力を期待して人間に発注する流れがより高まる気もする。
であるなら、絵師含め全ての作家は「魅力と影響力を付けよ」という話になる。
その上で自身がAIを活用する側に回れば、技術革命が起きる可能性もある。
- AIで生成するしかできない人
- AIで生成できるし、自分で描ける人
明らかに後者の方ができる事は多くなる。絵師はこれまで通り絵を極めていいと筆者は思う。
◼️AI生成する人間そのものにスポットが当たるか?
先ほどはAI生成品にはコスパ以外の価値がつかないと述べたが、仮にも「AI生成師」みたいに特殊技能として持て囃されたなら話は変わってくる。
今までのような「絵師が描いた同人誌やイラストをサークル側で出して、そこに客(同人では客はいないという建前だが)が集う」という構図ではないAI重視のイベントが別枠で生まれる可能性がある。
- 会場で生成した唯一無二のイラストがそのままオークション的に販売される
- AI生成によるスキルの競い合い(オーディエンスが勝敗を決める)
- AI生成と人間の加筆によるライブペイント
あるいはクラブで映像を担当するVJにもAIイラストは何かしらの変化をもたらすかもしれない。(アニソンメインのクラブイベントも盛況なので)
とはいえ、いくら呪文打ち込みが高難度だったとしても「手でペン持って絵を描けよ、そっちのがカッケェだろ」と言われたら終わりなので、人物にスポットが当たるかは微妙である。
なにせキーボードカタカタ系でカッコいいのはハッカーなどのエンジニア系であって、画像を生成するためにキーボードカタカタしてるのが世間的に羨望の対象になるとは思い難い。
未来のことはわからないが。
なんせ「異世界転生でハーレム作って俺最強」みたいなご都合主義の頂点極めたジャンルが定番になれる時代だ。
「キーボードカタカタして超絶美少女生成!マジカッケェ!」という認識が一般化するかもしれない・・・この世は可能性に満ちていて怖い。
◼️人間は形あるものを欲するようにできている
AIの出現で「もう絵師は終わりだ。学ぶ意味がない。」とSNSなどで悲観して諦めちゃってる人の嘆きをを目にする。
これはある意味で「いまは全ての絵師をふるいにかけてる」と解釈している。
どれだけAIが進化して多彩なイラストを生成できるようになっても必ず人が描く意味や価値は残り続ける。
それは先ほどの「作家はブランド的な価値や話題性を持つ」からだ。
有名人の色紙サインとそっくりなサインをAIが生成したところで価値はないだろう。
格闘技もスポーツも、AIが巧妙に生成したリアルな試合映像を見ても楽しくないだろう。
「この人も私と同じ人間で、同じ時代を生きてこんな活躍をしているんだ」と思えるから感動が生まれる。
音楽だって究極そうだ。世の中でインストが流行らないのはメインが不在のコンテンツに感じるからだ。メインとは音楽以外のフックとなる要素であり、MVでダンスしたりしてる見た目が可愛い・カッコいい人間のことを指す。(例外としてアニメ音楽(サントラ)やゲーム音楽はメインコンテンツにアンカーされるのでインストでも可)
ストリートピアノ動画の再生回数が鬼のように回るのも上記のようなアーティストの曲をイケてるor可愛い人間が華麗に弾きこなすからだ。
一時期NFTがどうのこうのと騒がれたが、億の値が付くものは依然として形ある絵画や立体のアート作品が多い。
それは古いものは時代的にアナログ手法しかないのだからという見方もあるが、筆者はNFTの盛り上がりが一時的なものだった点を見るに、人間がアナログに存在している限りはデジタルデータが世界の現物アートと肩を並べる日はこないのではと思う。
(ビットコインなどのように投機的な存在としてあり続けるのみだろう)
唯一、存在がデジタルなVtuberへの投げ銭の額には驚いたが、今は当時の勢いは衰え「コロナ禍だから盛り上がったのでは?」なんて分析もあった。
アイドルがテレビの中の存在だった時代から、握手してくれる存在になったように「会いに行ける=実物の存在を認識できる」というのは魅力的だ。
結局は人間は形があるものを欲するようにできている。
しかし支配層にいる一部の人間が推し進める社会は「何もかもがデジタルで人々が所有することのない世界」らしいが。
ムーンショット目標1 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現- 科学技術・イノベーション - 内閣府
だいぶ横に逸れたが、筆者はカウンター人間なので「AIの出現によって絵師はこれまでとは違う視点や行動を求められるが、そこに活路はあるはずだ」と思っている。
今の若者が昭和レトロに興味を示すように、アナログへの回帰などが起こるかもしれない。
◼️絵師だけが標的ではない。音楽も小説(文章)もデザインもそうだ。
AI生成の領域は絵だけではない。
それこそ音楽になれば作曲家や編曲家、文章ならライターや小説家、デザインならデザイナーといった職業にも多大な影響を与える。
ロゴデザインを100案ほどAIに考えさせれば、おそらく好みは見つかる。もはや数万円払う必要もなくなる。
彼らはみな技術の研鑽に多大な時間を割いている。
「イラストレーター、絵師だけが標的にされ攻撃されている」と思っているなら、その思考はあまりに視野が狭く歪んだAI憎悪しか生まないだろう。
(筆者個人としては作品の時間的展開をAIが人間水準で構築するのは現状難しいとは思っているが)
AIはすべての業界・領域で活用できるし、それによって人間の仕事はAIに取って代わられる可能性を秘めている。
だからこそ、多くの人は「AIを活用しつつも、人間だからこそやれること」を考え続けるようになるだろう。
「AIのせいで私の人生は終わるんだ」という人は日々絶望感を感じながらAIを憎悪していく道しか残っていない。
最後に、このYoutube動画のコメント欄はさまざまな意見があり非常に参考になるので貼っておく。(動画の議論自体はそんなに見る必要はないかと)
筆者が気になったコメントを抜粋・引用する。
- 写真が発明され、絵画が抽象画になっていった過程によく似ています。
- 自分でやらないと意味のない趣味や人間がやらないと意味のないスポーツなどの分野には人間が残ると思いますが、誰が作ったかをお客さんがあまり気にしないサブカル分野(漫画、アニメ、ゲームなど)ではAIの方に消費者が望んでお金を落として、結果として人間の作者が淘汰される可能性はあるでしょうね。タレント性が有用な音楽に関しては、作品そのものが目当ての人とタレント性が目当ての人で住み分けがされそう。
- 元々アートとは技術という語源をもつ言葉であって、絵の役割は「記録」が最も大きな役割だったが、写真の登場によって絵(あえてアートと書こう)は今のポジションになっている。
アートが今のようなでたらめな価値になったのは、美術の本場がニューヨークに移った20世紀後半の話である
その文脈を見れば、アナログのアートは今後さらに価値を上げるかもしれない。
デジタルアートもそこにAIが使用されるかどうかは関係なく、価値の評価はいろんな可能性がある。仮想通貨の動向次第だがNFTも十分あり得る
AIがあろうがなかろうが、人が存在するということは変わらないので、価値はどこかに生まれ続けるだろう
- ちなみに中国では、AI生成画像を投稿する者は(フェイク画像を投稿させないためという理由で)国に登録する必要がある。Adobeもブロックチェーンのように、AI学習に利用した過程と著作物すべてが画像に記録される技術を開発している。
- AIって量産型は得意だけどイッピンはあんまり得意じゃないし
人間ってピカソの絵がほしいわけであって、ピカソに似た絵がほしいわけじゃないから一貫せずに不合理な行動・価値観を持つのが人間であって、そのニッチな需要を埋めるのがAIじゃなくて人間になると思うけど
- 例え人が描いてたとしても、今時のイラストや漫画のキャラクターに建物に服に何もかも どこかで見たことある様なデザインばかり だと思うんですけどねぇ。
- なんだろ。人工甘味料とか、人間の味蕾を砂糖と同じように刺激するように設計して作られるわけだけど、やっぱり甘味料と本物の砂糖の違いは人間にわかる訳で、AIの作品もそんな気がする。
特に絵画は、AIはデジタルでしか描けないからその時点で違うし。
- 高音質の音楽再生機があっても楽器演奏者の生演奏の仕事は無くなっていない。
ただ楽器を演奏する仕事は昔より少ない。
たぶん絵でも音楽でも演技でも同じ。
専門家やネットの議論を自動で要約するAIが出てもコメンテーターの仕事はなくならない。
- デジタルよりセル画の方が人気。みたいなのと似てる気がする
自分は美大出身者なんだけど、概ねやしろさんと佐々木さんの感覚に近い
ひろゆきの投機としてマネーゲームの対象になった芸術の話は正しいんだけど
やっぱ人が描いた絵を飾りたいとか、そういう欲求は消えないと思ってるブランドのバッグとか一生懸命お金貯めて買う人と、見た目一緒だから値段が10分の1の偽物でよくね?って人どっちもいるけど
自分のクリエイティブのモチベーションで言えば、そもそも後者みたいな人は対象にしていない個人的に興味深いのはAIが吐き出した絵をさも自分の表現物のようにSNSで披露してる人(自分が描いたと偽ってるのではなく)
あれは面白い
たぶん上手に絵を描くという行為に憧れやコンプレックスがあって、手軽に絵を描いて賞賛を浴びる擬似体験ができるからなんだろうな
プロAI指示師の振る舞い