よく不祥事や問題が起こると不買運動をする人たちがいる。
かく言う筆者もセブンイレブンが嫌いなのでセブンイレブンではないコンビニを利用するようにしている。
このような発言を見て「不買運動とかして何があるの?無意味でしょ」と疑問に思う人がいるらしい。
彼らはおそらく「(不買運動とかする人は)不買することで企業にダメージを与えたいのだろう」と捉えている。
だからこそ「そんなことしても(たった一人の不買なんか)無意味でしょ」みたいな文句が続く。
筆者の経験上こういう「不買運動に意味ないでしょ」とか言っちゃう人達は妙にニヒルを気取った自称サバサバ系に多い印象であったが、さらに言えば「自分は合理的で感情的にならない知性のある人間だ」くらいに考えている。
それこそ論破芸人や変なメガネのおっさんを崇拝してたりする。
不買運動をする人達というのは、もちろん意図的に(その企業を)選ばないことでダメージを与えたいという人もいるだろうが、その根本には「もう生理的に無理」という感情があるのである。
人間誰しも「生理的に無理な奴」がいるだろう。
仕事では仕方なく付き合わなきゃいけないなんて事もあるだろうが、そいつとプライベートで仲良くするか?と言えば答えを聞くまでもない。
そいつに不幸があったら「ざまーみろ」と思うだろう。
不買運動をする人達の心情もそれと全く同じである。
「ウザくてキモくてどう頑張っても生理的に受け付けない。関わりたくないでヤンス」という気持ちが根にあるから不買をするのだ。
イメージとして不買宣言に女性が多いのも、女性のほうが感情優位なためである。
(もちろん男性にもいるから、性別でどうこう言うべきではないかもしれないが)
とはいえ、国民にとって買い物というのは一種の投票でもある。
「一人が不買したところで無意味でしょ」というのは「一人が投票したところで無意味でしょ」という選挙制度を真っ向から否定する態度と何ら変わらない。
故に筆者は不買宣言を嘲笑うように見る人達を「こんな事もわからないで無意味とか言い出すなんて中学生かな?大人ならクソキショいな〜これでニヒル気取ってんだからマジで生理的に無理だわ〜」と盛大に蔑んでいる。
冒頭で書いたように筆者は該当のコンビニが嫌いだから利用しないようにしているが、それでもそのコンビニは順風満帆だ。
でもそれでいいのだ。調子良かろうが悪かろうが「利用しない・選ばない」だけなのだから。
筆者は「金という名の投票券」を絶対にそこに投じないというだけなのだ。
ポジティブにいうなら「金を落としたい魅力ある企業や製品が他にある」ということになる。
そういう製品を知らず、探しもせず「目の前にあるものをなんとなく掴んでるだけ」でも別に個人の人生だし勝手だとは思うが。
面白いことに「選ばない奴は選ばれる側に回ってしまう」という話もあるが、少しズレるのでいつか書こう。
生理的に無理な奴らとなんとなく付き合って幸せになれるほど人生は長くない。