筆者はコイン(金貨や銀貨)に少し興味があり、たまに買っていた。
貴金属を現物資産として持つならインゴットが良いのは言うまでもないが、コインのデザイン性は妙に収集欲を掻き立てる。
そんなこんなで楽天市場のおすすめにその手の店舗が表示されることがあるのだが、最近ふと見たら見知らぬ紙幣がおすすめに表示されていた。
しかもレビューが何件かあり、購入している人もいるようだ。
筆者はベトナムに詳しくないが「こんなマイナー通貨を買うなんて謎すぎる。誰かが買い煽ってるとか何か理由があるんだろうな」と少し調べてみた。
ベトナムドンが通貨評価替えで高騰するとかなんとか
その類の話をしている記事をいくつか読んでみた。
どうも通貨評価替えとかいう制度でイラクディナール、ベトナムドン、インドネシアルピアなどが高騰すると予測している人達がいるらしい。
しかもその高騰具合がえげつなく、100倍なんか生ぬるく数千倍〜1万倍とか言う話だ。
株式の世界では期待されても10倍(テンバガー)なのに、かなりぶっ飛んだ数値である。
楽天市場で4000円ちょいで売られている50万ドン紙幣1枚買うだけでも、将来的に通貨評価替えで高騰すれば最低でも500万以上の価値にはなる!今からワクワク!みたいな計算をしている人もいた。
ポカーンである。
金持ちが知らないハズないという視点
そんなに高騰したら他国通貨とのバランスはどうなるのか?とか、普段ベトナムドンで決済しているベトナムに住まう人達はノーリスクでお大金持ちか?とか、疑問しか湧いてこない。
この話にベットしている人達いわく、なんか色々条件があるらしく都合良く動くらしいが。
こういう話が本当にあるとすれば、臭覚の鋭い富裕層が知らないハズないので彼らの資産の一部が動いていてもおかしくない訳だが、一般庶民が数万円〜数十万円をこしらえてる間に彼らは資産の一部として数千万〜数億をポンと動かす。
要するにヒエラルキーは変わらない。
万が一これを崩壊させるような出来事があるなら、崩壊を確認してから動いても遅くないのだ。
そもそも、金持ちは知っているが一般庶民は知らないという事はゴマンとあれど、一般庶民が知っていて金持ちが知らないことなど安くて美味い貧乏飯レシピくらいしかないのではないか?
なんでもかんでもいち早く仕込んでいればいいという話ではない。
逆にいち早く仕込もうとする気持ちが失敗を引き寄せる。
外貨投資詐欺は昔からあるらしい
外貨投資詐欺というのも日本国内では結構あるらしい。
この手の詐欺に使われるのはやはり発展途上国のマイナー通貨ときた。
これは2010年の記事である。
(記事として確認できるだけでも)14年前からこのような詐欺が横行していて、かつマイナー通貨は日本国内での換金が困難らしいので、定期的に在庫放出(押し付け)のためこのような話が出るのかもしれない。
今はヤフオクのみならずメルカリなどもあるから、騙されたと気づいても他の人に譲り渡して(押し付けて)小難で逃れる人も後を絶たないだろう。
異国の通貨が今日も人々の期待を受けて日本国内を駆け巡ると考えると感慨深い。